_×_Brain(カケル・ブレイン) CBS MAGAZINE _×_BRAINを創刊してから3年が経ちました。「よく行く書店のフリーペーパー置き場をチェックし、毎号持ち帰っています」といったコメントをいただくことがあります。継続して読んでいただいている読者がいらっしゃるのは、大変有難いです!今回、7回目の制作にあたり、創刊号を制作した時の熱量があるのか、自分たちに問う場面がありました。デジタル化の波の中で、紙に印刷して研究への想いを伝える意味については毎回考えているものの、細部に至るまで神経を集中して制作するには、私たち自身がCBS MAGAZINE _×_BRAINをどれだけ大切に想って作っていくかが問われます。そんな時、研究者の方々に会ってお話を伺うと、「この方の研究と人となりを、必ず多くの人に上手く伝えなくちゃ」と、勇気づけられます。理化学研究所 脳神経科学研究センターで行われている研究は、明日すぐに役立つ研究ではありません。しかしながら、基礎研究なくして応用・開発研究はありません。研究者は、時代のトレンドを感じつつも解明しなくてはならない研究課題に、真摯に向き合っています。竹岡チームリーダーは大学から海外に渡り、ほとんど日本に帰ったことがなかったそうです。表紙の撮影時、「久しぶりに日本の桜を見るのが楽しみで」と話すその姿からは、帰国する間も惜しんで研究に没頭していたのが感じられました。今回の最新研究紹介は、シナプスの研究についてです。「原理的には可能」と信じて、かなり時間がかかる上難易度も高い実験を遂行していく林チームリーダーと小尾研究員のお二人に、ただただ感心するばかりでした。数理モデルを使って社会の謎解きに挑んでいる理研CBS-トヨタ連携センターの豊川ユニットリーダーは、眼前にある研究課題だけでなく、その先を見据えて自分なりの哲学を持って研究しています。大人になると、さまざまな理由から好きなことをあきらめたり、熱中していたものから遠ざかったりします。学生の皆さんも、そういうことがあるのではないでしょうか。そんな時、この冊子が皆さんの背中をそっと押す力になれたら、と願っています。理化学研究所 脳神経科学研究センター(RIKEN CBS)脳神経科学研究推進室アウトリーチ チーム■ アンケートにご協力ください“CBS MAGAZINE _×_BRAIN” Vol. 7を手に取っていただき、ありがとうございます。下記QRコードよりアンケートにご回答いただいた方(先着50名様)に、RIKEN CBSオリジナル「ミニトートバック&ポーチ」を送付いたします。皆さまのご意見・ご感想をお待ちしております。*2024年9月30日締め切り。おひとり様1回まで。*RIKEN関係者はご遠慮ください。
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