RIKEN CBS Brochure
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まな共用研究設備の維持管理とこれらを用いた研究の支援を行っています。また、専門技術員による研究チームへの実験技術提供も行っています。脳科学研究の最終目標の一つはヒトの脳機能の理解です。当ユニットは、理研内外のラボに対して、ヒト及び動物の脳構造と脳活動を磁気共鳴画像(MRI)装置を用いて非侵襲的に計測する実験の技術支援をしています。研究機器として以前から3テスラのヒト用MRI装置を備えておりましたが、2022年度には7テスラMRI装置も稼働しました。fMRI実験に加えて、DTI、MRA、MRSなどの測定を行うことができます。また、撮像法や解析方法などについて、独自に技術開発もしています。脳は神経回路で構成されています。その回路構築様式を知るにはシナプス結合の解析が重要です。ナノレベルの解像度をもつ電子顕微鏡技術は、シナプス結合を検討する優れたツールです。当ユニットは、電子顕微鏡を主な解析ツールとし、シナプス結合や細胞内小器官の微細構造に関する研究を支援するための研究環境を提供しています。電子顕微鏡観察用の組織処理方法、FIB-SEM(Focus Ion Beam 搭載走査型電子顕微鏡)、FE-SEM(Field Emission 走査型電子顕微鏡)などの技術や機器を提供すると同時に、電子顕微鏡技術開発も行っています。機能的磁気共鳴画像測定支援ユニット電子顕微鏡技術支援ユニット

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