CBS Magazine vol.6
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_×_Brain(カケル・ブレイン) 理化学研究所和光地区一般公開が、10月14日(土)に開催されました。脳神経科学研究センターでは、来場者の皆さんに展示室「Brain Box」を見ていただいたり、各ラボの研究成果発表を聞いていただいたり、4年ぶりに多くの方々に和光地区で脳科学を楽しんでいただきました。これまでにCBS MAGAZINE _X_BRAINに登場した研究者の中からは、玉置應子チームリーダーと磯村拓哉ユニットリーダー(両者ともVol.2にインタビュー記事が掲載されています)が「CBSサイエンスカフェ『くつろぎながら脳科学』」に登壇しました。玉置チームリーダーは睡眠についての最新の基礎研究について、磯村ユニットリーダーは最近発表した論文について分かりやすく解説しました。参加者からはよい質問が沢山あり、お二人とも心のこもった回答をしていました。そんな中、学生さんと見受けられる方が磯村ユニットリーダーの講演中、自由エネルギー原理について講演を聞きながら更に分かりやすく友人に解説する光景を目にしました。熱心に語るその姿に科学を愛する熱量を感じ、「一般公開を現地開催できて良かった…」とスタッフ一同嬉しく思った瞬間でした。イベントは、参加者の皆さんと直接コミュニケーションが取れる、短いながらも素晴らしい時間を共有できるアウトリーチです。一方、印刷媒体は長い時間の中で読者の方々にゆっくり、じっくり、あるいは忘れた頃にもう一度、私たちの研究に触れるひと時をご提供できる息の長いアウトリーチです。研究者のパーソナリティーまでもが分かってしまうこの冊子から、脳科学の楽しさが伝わることを想像して、今回もていねいに時間をかけて制作しています。今回より、最新の研究成果を紹介する「Cutting-edge Research」の内容が新しくなりました。論文の筆頭著者である研究者とチームリーダーの2名をインタビューする形式となったことにより、若手の科学者がどのように実験を進め、論文にまとめていくのか身近に感じていただけるのではないかと思います。ゼブラフィッシュを使って脳の謎を解き明かそうとしている新チームリーダーもいれば、fMRI(機能的磁気共鳴画像法)を使ってWell-beingな社会の有り様を研究する新チームリーダーもいて、脳科学の実験手法の多様性と研究範囲の広さをこの1冊から伺い知ることができます。寒い夜長にゆっくりくつろぎたいひと時、温かい飲み物を片手に、あるいは大人の皆さんはお酒を楽しみながら、CBS MAGAZINE _X_BRAINを肩の力を抜いて読んでみてください。理化学研究所 脳神経科学研究センター(RIKEN CBS)脳神経科学研究推進室アウトリーチ チーム■ アンケートにご協力ください“CBS MAGAZINE _×_BRAIN” Vol. 6を手に取っていただき、ありがとうございます。下記QRコードよりアンケートにご回答いただいた方(先着50名様)に、RIKEN CBSオリジナル「ポーチ」を送付いたします。皆さまのご意見・ご感想をお待ちしております。*2024年3月31日締め切り。おひとり様1回まで。*RIKEN関係者はご遠慮ください。

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