(1) Takayuki Michikawa, Takamasa Yoshida, Satoshi Kuroki, Takahiro Ishikawa, Shinji Kakei, Ryo Kimizuka, Atsushi Saito, Hideo Yokota, Akinobu Shimizu, Shigeyoshi Itohara, Atsushi Miyawaki. “Distributed sensory coding by cerebellar complex spikes in units of cortical segments”, Cell Reports, https://doi.org/10.1016/j.celrep.2021.109966(2) Masahiko Hirano, Ryoko Ando, Satoshi Shimozono, Mayu Sugiyama, Noriyo Takeda, Hiroshi Kurokawa, Ryusaku Deguchi, Kazuki Endo, Kei Haga, Reiko Takai-Todaka, Shunsuke Inaura, Yuta Matsumura, Hiroshi Hama, Yasushi Okada, Takahiro Fujiwara, Takuya Morimoto, Kazuhiko Katayama, Atsushi Miyawaki, "A highly photostable and bright green fluorescent protein", Nature Biotechnology, 10.1038/s41587-022-01278-2Cutting-edge Research■ 生命現象を可視化するテクノロジーを求めて「子どもの頃から生き物が好きだったのですか。」蛍光タンパク質の発見とそれを元に開発されたバイオイメージング技術は、生命科学の分野における最も重要なブレイクスルーのうちの一つだ。生物の細胞や分子のふるまいをリアルタイムに可視化する技術は生命科学研究を大きく進展させた。宮脇敦史チームリーダーはその潮流の先頭で次々と独創的で新しいテクノロジーを生み出してきた。これまでの歩みと最近の成果についてお話を伺った。今でこそ虫や植物が好きですが、小さい頃は生き物に凝ったことは特になかったと記憶しています。大学は医学部。でも3年生の時に、今の僕がやっていることの根本あたりの学問分野に目覚めてしまい、しばらく授業にはほとんど出ずに図書館にこもる日々を送っていました。転写*1という現象に夢中になり、DNAにくっつく二つのタンパク質が近いか遠いかといった議論が好きで、空間的に近いことをどうやって証明しようか細胞機能探索技術研究チーム チームリーダー宮脇 敦史, M.D., Ph.D.深い闇の中にいる時こそ、光を見つけることに集中しなければならない。 − It is during our darkest moments that we must focus to see the light. アリストテレスサイエンスに光あれ−Let there be light in science.
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